万物は自ら光り輝いている。人間一人一人も当然輝いている。それは己にとって都合の良い人も物事も、都合の良くない人も出来事も同じ事。俗世間では「人生山あり谷あり」などというが、それは皆、相対的で、現実を勝手に解釈したもの。事実は一つ。それを「あるがまま、あるべきよう」とドンと受け止める。そして逃げずに、工夫をして暮す。日々を評価しない。言い換えれば、喜怒哀楽に捕まらない。如何なる事にも、拘らず・囚われず・偏らずに、淡々と生きる。それが安寧であり、穏かに生きる事であり、幸せな事。
正月の試筆によく揮毫(きごう)され、茶席でも新春によく見かけるごとく、気分一新のときに相応しい句。禅的に解釈すれば、大悟する前に見ていた世界が、一転、大悟の後には光り輝いて見えるということ。証法実相(しょうほうじっそう)のすがた。
●掛物 裂や紙で表装して床の間に掛けるようにした書画をいう。中国唐代時代以前から壁画や額形式の絵画が発達、一方では巻物の様式が進み、この両者が合致して掛物の体裁を完成させた。わが国では平安時代に密教の流入とともにこの形式が渡来し、主として礼拝・荘厳の対象として諸種の仏画が掛物の形式をなすに至ったが、実際に流行をみるのは鎌倉時代から室町時代にかけてであり、禅宗文化の流布によるところ大である。茶道では掛物は一座建立の本尊とされ、墨蹟第一の主張も生まれている。
●茶掛 茶室にふさわしい掛物。
●サイズ 全紙 タテ 172.0cm ヨコ 31.0cm 本紙 タテ 101.0cm ヨコ 29.0cm
●商品状態 新品 写真による若干の相違はご了承願います。
●付属品 共箱
●発送方法と送料
ヤマト運輸・ゆうパック(神奈川県より発送)
一点以上何点でも930円の梱包価格とさせていただきます。沖縄・離島については別途料金とさせていただきます。
●足立泰道の略歴
臨済宗 大徳寺派 瑞龍山 雲澤寺(うんたくじ) 住職(兵庫県)
- 1937年: 12月生まれ。
- 1975年: 雲澤寺住職。
- 1986年: 大徳寺派前住職。
- 1987年: 施大徳寺改衣式。
- 2009年: 閑栖。(隠居したという意味)