●建水
席中で茶碗をすすいだ湯水をすてる器物「こぼし」と通称される。建水はもと台子皆具の内の一つで、唐銅の種で中に蓋置を入れて飾った。
建水にはやきもの、金属、曲げ物などいろいろの種類がありますが、曲げ物のときは、とじ目を手前正面にして扱います。こぼしともいいます。
●萩焼 萩焼は、文禄・慶長の役の朝鮮出兵により、朝鮮より連れ帰られた李勺光・李敬兄弟により、萩市松本に造られた萩藩御用窯・松本窯にはじまる。李敬は「坂」の名前を名乗っていたが、当時の藩主から「初代・高麗左衛門」を許された。一般には、古萩とは坂家初代~3代までの焼き物の事だそうだ。12代坂高麗左衛門は萩焼の伝統と日本画の融合による素晴らしい作品を多く制作している。11代までの作風とは大きな違いがあり興味深い。
萩焼の特徴は、焼き上がりの土の柔らかさとその吸水性にあり、登り窯によって、低火度で長時間ゆっくりと焼くため製品の感触が柔らかく、土があまり焼きしまっていないので重たく保湿性を持っている。さらに、吸水性があるため長年使っていくうちに茶や酒が浸透して茶碗の色彩が変わり、茶人の間では「茶馴れ」といって珍重されている。
萩焼きの形、装飾の素朴さにも特徴がある。伝統的に朝鮮式の蹴りロクロが使用されその微妙なブレを生かして製作され、絵付けはほとんど行われていない。反面、土の配合、釉薬のかけ具合、ヘラ目などに登り窯の特有性による偶然の効果に味わいがある。
●萩焼・桃李窯の口糸目の建水です。季節を問わずお使いいただけます。
●サイズ 口径 14.5cm 高さ 8.5cm 底径 5.5cm
●商品状態 新品 写真による若干の相違はご了承願います。
●付属品 共箱・栞
●発送方法と送料
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